キラキラの「まだ見ぬ景色」

「あー、異動しなきゃよかった」

今年より国際ニュース部から大型番組部に移りました加藤です。

18年続けてきたニュースの現場から環境を変えようと考えて、
全く時間の流れが違う番組のほうにきたものの、思いもよらなかったハード面や編集の仕方のとまどいが続いて最初の数日は冒頭の言葉が何度も頭によぎりました。
まわりの上司・先輩から「最初は大変だよ。」と聞いていましたが、本当にその通りでした。
スピードが勝負のニュースとは設備が違うのが当然で、素材の量が桁違いな番組の環境に慣れるため必死の毎日です。

「クローズアップ現代+」(総合TV 月~木22時)に数本携わらせてもらって
作り込む面白さというか放送後の達成感も含めて楽しさが何となくわかりはじめてきました。
もう後悔はなくなりましたよ。

そんななかで福島局への出張がありました。
3.11東日本大震災から6年ということで、関連の企画やニュースを作らせてもらいました。

どうしても原発のイメージが強い福島ですが、本当に復興途中のところや避難が続いている地域以外は全然ほかの地方都市と変わらぬ感じで、しっかりと“日常”がありました。
会津地方などは他の一部の県より放射線量が少ないらしいですし。

人が戻らなくて奮闘する浪江町の仮設商店街や、インターネットが使えないお年寄りのために飯舘村のデータブックを作成したグループの映像を目の当たりにしながら自分も甘ったれたこと言ってられないなーと奮い立つものがありました。
今回の出張で福島に来なければわからないことも沢山知ることができましたし、ローカルならではの仕事の仕方も学ぶことができて
本当に有意義な2週間を過ごすことができました。

これからも異動したからこそ見られる景色をジタバタしながらも楽しんでいきたいと思います。

※写真は福島局送出卓での筆者
福島