国際ニュースで八年、去年からBSスポーツに異動して一年経つ坂本です。
編集として初めて関わったオリンピックも終わり、何となくスポーツ編集とニュース編集の違いが分かってきたような、分からなくなったような、そんな時期です。
このブログをお読みになっているのは映像編集やこの会社に多少なりの興味がある方、仕事をするならニュースとスポーツどっちがいいか迷っている方だと思うので、ここでは僕が編集として両方の職場で感じたことを書きます。
まず、給料は大して変わりません。大事なことなので一番最初に。。。
勤務時間も一年の合計ではおそらく大差ない気がします。ニュースは毎日ちょっとの残業、スポーツは時期によって残業があったり早上がりできたりという感じです。
僕がまず苦労したのは機材の違いです。
ニュースはほとんどの編集をPrunusという一つのソフトで行います。一方、スポーツはAvidやFinal CutやPremiereというメジャーなソフトを適宜使います。その結果、年数が経つほど使わないソフトの習熟度には否応なしに差がつきます。一人の編集マンとしてのバランスを考えると、スポーツのほうがオールマイティな編集マンにはなれると思います。ニュースはその道を極めるにはいいかもしれません。
編集にも違いがあります。
ニュースの編集は第一に視聴者に分かりやすく編集するということが肝心なのですが、これはどこに行っても通じる編集の基本です。その基本を毎日数をこなして覚えられるというのはニュース編集の強みです。
スポーツの編集は一言で言うと、こってます。見ていてカッコいい映像やスポーツに詳しい人も楽しめるような、分かりやすさとはまたちょっと違う編集も求められる感じです。
職場の雰囲気にも差が出ます。
スポーツにはオリンピックのようなイベントが定期的にあり、その期間は忙しいですがみんな忙しいのである種の一体感みたいなものが生まれて、競技が盛り上がると職場も盛り上がります。
ニュースは予期せぬニュースがあると職場は凄まじく慌ただしくなりますが、スポーツのような盛り上がり方ではなく、みんな事態が一刻も早く収束するよう祈るため違った意味で一体感が生まれます。
長くなりましたが、僕は結局どちらの職場も学ぶべきものがあり、どちらも経験できて良かったと思っています。もしどちらか悩んでいる方は、単純にザクッとした好みで選んで大丈夫だと思います。合わなかったら異動もできます。
この駄文が少しでも見てくれた方の役に立てば幸いです。
坂本