1年目の景色

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はじめまして。今年の春に入社した吉村凜々です。

報道局の国際班でニュース映像を編集していて、海外の事件や出来事が絡むニュースを担当しています。
今回は、この1年を通して感じたことを書こうと思います。

まず一つは、海外から送られてくる、いくつもの映像を編集しカタチにする面白さを知ったことです。
一般のニュースは1分から3分くらいまでの尺(放送できる時間)になるように編集します。
一方、送られてくる映像素材は分単位のものから1時間単位のものまで様々です。
一つ一つの映像素材を見てニュースの内容が伝わるカットを選び編集していくのですが、これが本当に奥深いです。
人の一瞬の表情や身振り、少しのカメラの画角などで見え方が変わってしまうからです。

今でも自分が編集をすると、普段何気なく見ているニュースになりません。
これまで何度も目にしてきたはずなのに、どこかが違う。
ニュースの内容がいまいち伝わらない編集になってしまいます。
先輩に沢山教えてもらいながら、「なんで表現できないんだろう」ともがきながらなんとか編集しカタチにしていく。大変ですが本当に楽しいです。

そしてもう一つ、やりがいを感じられる業務があります。
私たちの仕事は編集だけでなく、編集し終わった映像を放送に出すための送出という業務も担います。
アナウンサーさんにコメントを読んでもらうタイミングを指示したりします。
ニュースは生放送なので、指示を間違えると放送事故になってしまうちょっとプレッシャーのかかる業務です。
初めて送出をした時は、緊張で手汗が止まらず、体の芯から震えた記憶があります。
今でも少し胃がきゅっとなりますが、自分が多くの視聴者にニュースを届けている実感を得られる瞬間でもあります。

今年は本当にあっという間で、きついと感じることもありましたがそれでも心のどこかでは楽しいと感じながら仕事をしていました。
来年は沢山のことを吸収し、それを1つ、2つでも活かせるようにして、もっと仕事が楽しくなるようにしていきたいです。

吉村 凜々