BSスポーツの田方です。入社してから何年とかの記憶は既にございませんが会社には
長年お世話になっております。
東京オリンピック~パラリンピックの業務を振り返って少しずつ思い出しながら書い
ていこうと思います。
今回はBS1で放送するスタジオの編集デスクを担当しました。
大きいイベントでのデスク業務は初めてだったので多少の不安はありました。
準備に動き出したのは今年の6月のことでした。軽く大会運営の説明を受け、後日社
外へ収録環境の研修に。
翌月には担当者どうしでリモート打ち合わせもありました。通常業務もやっていたの
であっという間に開催日になった感じです。
担当したBS1で送出していたスタジオについて簡単な体制を説明をします。
早朝から夕方、夕方から夜、深夜から早朝の3班交代制。(自分は早朝から夕方まで)
各班デスクが3人に編集マンが時間帯ごとに5-6名 (国際部や首都圏部の応援者含
む)、収録が6名+アルバイト3名。他に別の制作会社から送出要員2名。
深夜班は約半分の人員と、入れ替わりながら毎日30名程の人数で運用してました。
そして東京大会は我々しか収録しない素材があったり、こちらで収録した素材を地上
波の放送で使用するため確実に収録する事も重要な仕事でした。
昔は磁気テープのHDカムでしたが現在は長期保存用に大容量ディスク、デイリーで使
用する素材はサーバーに収録していきます。
大会が始まる前には収録の話ばかりだったので、事前準備の段階で編集の仕事予定が
どんなものなのかはっきり分かっていませんでした。
実際開幕後はメダリスト集や試合結果、雑感の放送が多く、私たちの編集するものは
あまりありませんでした。
せっかくなので周りのスタッフと朝から昼までの当日前半ハイライトを午後いち位の
時間で出せるように作ろう!と提案しました。
すんなりとはいきませんでしたが、直談判して話を通すことができました。
私はゴルフのディレクターをやっていた経験からハイライトは作り慣れていたので、
準備から当日の作業自体は比較的悩まずに出来ました。
テロップを同時進行で仕込みつつ、朝から行われる競技の中からメダルを獲得しそう
だったり有力選手の出場する競技を抽出し、そこから編集マンにネタを振って編集し
てもらいました。
昼過ぎまで終わらない競技もほぼ毎日あるので結構しびれる展開もありました。
そんな中、自分より優秀な編集マンがたくさん参加していましたので、イイ感じのも
のは出来ていたと思いますし、数日経ってから制作の方から好評だとこちらにも伝わっ
てきました。
身近な反応だけでも嬉しいですし、何よりどんな内容でも編集してるって良いなとし
みじみ。
期間中はタイトめのスケジュールで正直疲れましたが、新型コロナに振り回されつつ
も
貴重な経験ができて良かったなと思います。
北京五輪が来年2月にまた開催されますので(何ならパリも近いですね)応援の皆さん
と我々でこれからのビッグイベントも何とか乗り切って行きたいです。
田方 大介